PERIODONTAL
こんなお悩みありませんか?
以下の症状にあてはまる方は、歯周病の可能性があります。お早めにご相談下さい。
- 朝起きた時に、口の中がネバネバする
- 歯を磨いた時に血が出る
- 口臭が気になる
- 歯と歯の間に食べ物が詰まりやすい
- 硬いものを噛むと痛む
- 以前に比べて歯が長くなったような気がする
- 歯がグラグラする
- 歯が浮いているような気がする
- 歯茎が赤く腫れる、膿が出る
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以下の症状にあてはまる方は、歯周病の可能性があります。お早めにご相談下さい。
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歯周病とは、炎症が歯根膜や歯槽骨にまで広がっている状態のことを言い、歯茎だけに炎症が起こる「歯肉炎」よりも病気が進行している状態です。これらは歯垢の取り残しが主な原因と言われています。痛み無く症状が進行していくことがほとんどで、自覚症状が出た頃には歯の周りの骨が吸収されて歯がグラグラになっており、抜歯しなければいけない状態になってしまいます。
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歯周病は歯を失うだけではなく全身疾患とも関わりが深いことがわかっています。いくつかあるうちの代表例を簡単に説明します。
歯周病菌によりインスリンの効果が効きづらくなり血糖を処理しきれず糖尿病が発症・進行してしまいます。血糖値が上がり続けると最悪の場合失明、腎不全による人工透析、足に潰瘍や壊疽が起こり切断が必要なこともあります。そんな恐ろしい病気である糖尿病は、歯周病に罹患していると歯周病でない人に比べて2倍も罹患する率上がると言われています。(米国国民健康栄養調査)また歯周病にかかっている糖尿病患者に対して歯科医師が歯石除去とブラッシング指導をしたところ平均血糖値が低下したとの発表もあります。(東京医科歯科大学 和泉雄一教授)
歯周病菌がアルツハイマー型認知症の原因となることが分かっています。様々な研究がありますが、歯周病菌が出す毒素によって脳にアミロイドβ(いわゆる脳のゴミ)が溜まります。これが記憶を司る「海馬」を圧迫することで徐々に脳細胞が死滅し記憶力が低下していくことに繋がります。つまり歯周病になると、脳にゴミが溜まりアルツハイマー型認知症の発症・悪化リスクが高まるのです。
厚生労働省における人口動態調査(令和2年)で、死亡原因第2位となっている心疾患にも歯周病が進行しているとかかりやすくなることが分かっています。心筋梗塞がその代表例で、歯周病菌が放つ炎症性物質が心臓に流れこむことで動脈硬化を引き起こす一因となり、結果として心筋梗塞が発症します。また、脳血管が詰まれば脳梗塞を引き起こしてしまいます。
このように歯周病のケアをすることは、お口の中だけでなく、全身の健康維持に繋がるのです。またそれは健康寿命が伸び、生涯医療費の削減に繋がることも分かります。お口も身体も、「予防が命」です。
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歯周病の原因は、大きく2つに分けられます。
歯周病の直接的な原因は歯みがき不足などによる歯垢(プラーク)です。歯垢は粘着性が強いためうがいをしたくらいでは落ちることはなく、歯垢は取り除かないでいると歯石に変化し歯の表面に強く付着します。これらの歯垢や歯石が歯茎や歯周組織に悪影響を及ぼして歯周病が進行していきます。
歯周病を進行させる因子
上記のような方は歯周病になりやすく、進行が速い傾向にあります。歯周病予防には、きちんとした歯磨きで歯垢除去することが大切ですが、歯周病のリスクファクターを少なくすることも大切です。
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健康な歯周組織
歯周炎(軽度)
歯茎に炎症を引き起こし、歯と歯肉の間「歯周ポケット」が深くなります。痛みはほとんどありませんが、歯磨き時に出血することがあります。
歯周炎(中等度)
炎症が進行し、歯周病菌が顎の骨にまで達しています。歯周ポケットがより深くなり、歯はグラグラしはじめます。
歯周炎(重度)
顎の骨が半分以上溶けています。歯周ポケットがかなり深くなり、歯は更にグラグラのした状態になります。ここまでくると、最終的に歯は抜けてしまいます。
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1.検査・歯みがき指導
最初に歯周病の進行状態を調べます。歯周基本検査(歯周ポケットの深さ・歯肉の出血・歯の揺れ具合のチェック)、口腔内写真やレントゲン写真も撮影し診断をします。そして治療の第一歩として、現状の歯磨きでどこが磨けていないのかをよく理解していただき、効果的なブラッシング方法を学んでいきます。ご自身の普段の歯磨きで80%以上の汚れを落とせることが目標と言われています。
2.スケーリング(歯石除去)
歯石は歯の表面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したものです。それ自体に病原性はありませんが、表面がでこぼこしており、歯垢が付きやすいため、一般的に超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除きます。また歯と歯肉の隙間の奥深くの歯石は、麻酔を行い除去していきます。
3.歯周外科
歯槽骨の破壊が大きく、歯周ポケットが深い場合は、ポケットの外から器具で歯石を取り除くことは困難です。このような場合には、外科的に歯肉を切開して歯根を露出させ、歯石を取り除いて歯根の表面を滑らかに整えます。場合によっては歯肉や歯槽骨の形を整えたりといった、歯周外科処置が必要になります。
4.メンテナンス
歯肉の炎症が無くなれば治療は終了となります。ここからは継続して良い状態を維持し、再発を防ぐことが大切です。そのためには定期的なメインテナンスが必要です。歯科医師のチェックと歯科衛生士による専門的なお口の清掃(クリーニング)を定期的に行います。進行した歯周病の治療が終わった方は、1~3ヶ月のサイクルで来院していただき、安定した歯肉の状態を管理していくことが大切になります。
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